スタッフブログ

こんにちは、プロタイムズ神栖大野原店です。
私たちは茨城県神栖市を中心に外壁塗装・屋根塗装を行なっている塗装会社です。

お住まいの築年数が10年を過ぎ、いざ外壁塗装を検討し始めると、ほとんどの方が同じ壁にぶつかります。それは、「塗料選び」という大きな壁です。

「業者さんの見積もりを見ても、『シリコン』『フッ素』『無機』…知らない言葉ばかりで何が違うのか分からない」
「値段もピンからキリまであるけど、安いのと高いのとで、どれくらい差があるの?」
「色やデザインも大事だけど、結局どの塗料を選べば一番長持ちするんだろう?」

ご安心ください。そのお悩み、当然です。

実は、この「塗料選び」こそが、外壁塗装の成否を左右し、これから10年、20年先のお住まいの未来を左右する最も重要なポイントなのです。

この記事では、そんな複雑で分かりにくい塗料選びの悩みを解消するため、塗装のプロである私たちが、塗料の種類ごとの特徴から、ご予算や「こんな家にしたい!」という目的に合わせたおすすめの塗料まで、専門用語を避けながら徹底的に解説します。

1.外壁塗装で塗料選びが重要な理由

外壁塗装を検討する際、多くの方がまず「色」や「デザイン」に注目しがちです。しかし、理想の住まいを長く維持するためには、実はそれ以上に「どの塗料を使うか」という選択が極めて重要になります。

では、なぜ塗料選びがそれほどまでに大切なのでしょうか。まずは、外壁塗装が持つ「本当の目的」から見ていきましょう。

外壁塗装の本当の目的とは?

そもそも、なぜ10年~15年ごとに外壁塗装が必要になるのでしょうか。その目的は、大きく分けて3つあります。

1. 美観の維持(見た目をキレイにする)
2. 建物の保護(家を水や紫外線から守る)
3. 資産価値の維持

塗料選びが、住まいの寿命を左右する

先に述べた3つの目的の中でも、特に「建物の保護」という重要な役割を直接担っているのが、まさに「塗料」なのです。

塗料には様々な種類があり、それぞれ「耐候性」「耐久性」が大きく異なります。「耐候性」とは、太陽の紫外線や厳しい雨風といった過酷な自然環境にどれだけ長く耐えられるか、という性能のこと。もし、価格の安さだけで耐久性の低い塗料を選んでしまうと、数年で塗膜が劣化し、色あせやひび割れが発生してしまいます。そうなると、建物を保護する機能が失われ、雨水が浸入するリスクが高まり、結果としてまたすぐに塗り替えが必要になってしまうのです。

一方で、初期費用が少し高くても、耐久性の高い塗料を選べば、美しい状態が長持ちし、次の塗り替えまでの期間(耐用年数)を延ばすことができます。塗り替え1回あたりの費用は高くなったとしても、塗り替えの回数そのものが減ることで、30年、40年という長いスパンで見たときのトータルコストを抑えることができるのです。

だからこそ、塗料選びは「10年後の我が家への投資」と捉え、慎重に検討することが何よりも大切なのです。次の章では、具体的な塗料の種類とそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

2.外壁塗装に使われる主な塗料の種類と特徴

以下に、外壁塗装でよく使われる主な塗料の種類と特徴をまとめてみました。

アクリル塗料
耐用年数|3〜5年
価格  |1,000〜1,300円/m2
価格は安いが耐用年数が短い。熱・紫外線に弱い。
ウレタン塗料
耐用年数|5〜8年
価格  |1,200〜1,900円/m2
耐久性があまり高くない。価格と機能のバランスは良い。
シリコン塗料
耐用年数|8〜12年
価格  |1,800〜2,000円/m2
汚れにくくバリエーションがたくさんある。硬化しやすいため、ひび割れの心配がある。
フッ素塗料
耐用年数|15〜18年
価格  |3,000〜4,500円/m2
耐久性・美観性が高いが、価格も高額。
無機塗料
耐用年数|20〜25年
価格  |4,000〜5,500円/m2
耐久性が高くてカビや藻が発生しにくい。価格が非常に高いものの耐用年数が長いのでコストパフォーマンスは良い。

上記はあくまでも目安です。

一般的には、耐用年数が長いものほど、金額も高いことがわかります。

3.性能別! 目的に合ったおすすめ塗料

塗料にはたくさんの種類があることがお分かりいただけたかと思います。

「じゃあ、結局うちにはどれが一番合っているの?」

その答えを見つけるカギは、「外壁塗装によって、どんな悩みを解決したいか」という目的をはっきりさせることです。ここでは、よくあるお悩みやご要望に合わせた、おすすめの機能性塗料をご紹介します。

夏の暑さを何とかしたい! →「遮熱・断熱塗料」がおすすめ

「夏の2階が蒸し風呂状態で、エアコンが効きにくい…」
「電気代の高騰が気になるから、少しでも省エネに繋げたい」

そんなお悩みをお持ちの方には、太陽光の熱を反射して、室内の温度上昇を抑える「遮熱塗料」「断熱塗料」が最適です。特に屋根に塗装することで、夏場の室温上昇を効果的に抑制し、エアコンの効率アップや光熱費の節約にも繋がります。

汚れやカビが気になる! → 「低汚染・防カビ塗料」がおすすめ

「大通り沿いで、排気ガスやホコリですぐに壁が黒ずんでしまう」
「日当たりの悪い北側の壁に、緑色のコケや黒いカビが生えやすい」

せっかく塗り替えるなら、キレイな状態を長く保ちたいですよね。そんな方には、塗膜の表面に汚れが付きにくく、雨が降ると汚れを一緒に洗い流してくれる「セルフクリーニング効果」を持つ「低汚染塗料」がぴったりです。「防カビ・防藻塗料」を選ぶと安心です。

とにかく長持ちさせたい! → 「フッ素・無機塗料」がおすすめ

「何度も塗り替えるのは手間も費用もかかるから避けたい」
「次の塗り替えまで、できるだけ長く安心して暮らしたい」

塗り替えの回数を減らし、長期的なコストを抑えたいという方には、最高ランクの耐久性を誇る「フッ素塗料」や「無機塗料」がおすすめです。初期費用は他の塗料より高くなりますが、その分、15年、20年と非常に長い期間、美しい外観と保護機能を維持します。

足場を組む回数が減るため、トータルで見たライフサイクルコストに優れた選択肢です。

予算は抑えたいけど、性能も大事! → 「シリコン・ラジカル塗料」がおすすめ

「初めての塗装で、あまり高すぎるのはちょっと…」
「安かろう悪かろうは嫌。コストと性能のバランスが良いものを選びたい」

そんな堅実な選択をしたい方に、現在最も多く選ばれているのが「シリコン塗料」、特にその進化版である「ラジカル制御型塗料」です。コスト、耐久性、機能性のバランスが非常に良く、現在の外壁塗装のスタンダードと言えます。

費用を抑えながらも10年以上の十分な耐久性が期待でき、多くの方にとって満足度の高い選択となるでしょう。

4.塗料の価格相場とコストパフォーマンス

目的別の塗料がわかったところで、次に気になるのはやはり「価格」ですよね。

「高機能な塗料は魅力的だけど、一体いくらかかるの?」
「できるだけ安く済ませたいけど、安すぎても大丈夫?」

ここでは、各塗料の価格相場と、賢い費用対効果の考え方である「コストパフォーマンス」について詳しく解説します。

各塗料の価格帯と耐久性の目安

先にも述べましたが、再度一般的な塗料のグレードごとの費用相場(1㎡あたりの単価)と耐久年数の目安を一覧で見てみましょう。

アクリル塗料
耐用年数|3〜5年
価格  |1,000〜1,300円/m2
価格は安いが耐用年数が短い。熱・紫外線に弱い。
ウレタン塗料
耐用年数|5〜8年
価格  |1,200〜1,900円/m2
耐久性があまり高くない。価格と機能のバランスは良い。
シリコン塗料
耐用年数|8〜12年
価格  |1,800〜2,000円/m2
汚れにくくバリエーションがたくさんある。硬化しやすいため、ひび割れの心配がある。
フッ素塗料
耐用年数|15〜18年
価格  |3,000〜4,500円/m2
耐久性・美観性が高いが、価格も高額。
無機塗料
耐用年数|20〜25年
価格  |4,000〜5,500円/m2
耐久性が高くてカビや藻が発生しにくい。価格が非常に高いものの耐用年数が長いのでコストパフォーマンスは良い。
※上記はあくまで目安です。建物の状態やメーカーによって価格は変動します。

重要!「初期費用」vs「ランニングコスト」

先の表を見て、「やっぱりアクリルが一番安いからお得だな」と思ってしまうのは、少し早計かもしれません。外壁塗装で本当に大切なのは、今回支払う「初期費用」だけでなく、将来的な塗り替え費用まで含めた「ランニングコスト」で考えることです。

外壁塗装の費用には、塗料代のほかに、職人さんの人件費「足場代」がかかります。この足場代は、1回の工事で15万円~20万円ほどかかる大きな費用です。

ここで、30年という長いスパンで考えてみましょう。

例①:耐久年数8年の塗料を選んだ場合
30年間で約4回の塗り替えが必要。
その都度、足場代や人件費がかかります。
(塗装費用)× 4回 = 30年間のトータルコスト
例②:耐久年数15年の塗料を選んだ場合
30年間で2回の塗り替えで済みます。
(塗装費用)× 2回 = 30年間のトータルコスト

1回あたりの塗装費用は例②の方が高くても、塗り替えの回数が半分で済むため、足場代だけでも約30万円~40万円の節約に繋がる可能性があります。結果的に、30年間のトータルコストでは、高耐久な塗料を選んだ方が安くなるケースが多いのです。

「安さ」だけで選ぶと起きるトラブル

「とにかく安く」と耐久性の低い塗料を選んだり、相場より極端に安い業者に依頼すると、後々トラブルに繋がることがあります。

「塗装して3年で、壁の色がまだらに褪せてきた…」
「5年も経たずに、塗膜がポロポロ剥がれてきてしまった…」
「結局、すぐに再塗装が必要になり、余計な出費と手間がかかってしまった」

安いのには、安いなりの理由があります。大切なご自宅を長く守るためには、目先の安さだけでなく、「なぜその価格なのか」「どれくらい長持ちするのか」という視点を持つことが、後悔しない塗料選びの最大のコツです。

5.後悔しない塗料選びのためのチェックポイント

ここまで塗料の種類や価格について学んできましたが、いよいよ最終ステップです。どんなに知識を深めても、最終的にその知識を活かして「信頼できる業者に、適切な塗料で、正しく施工してもらう」ことができなければ意味がありません。

ここでは、実際に業者から見積もりを取る際や、契約前に必ず確認していただきたい、後悔しないための最終チェックポイントを5つご紹介します。ぜひ、このチェックリスト片手に、業者との打ち合わせに臨んでください。

見積書に「メーカー名・商品名」は明記されているか?

これは最も重要なポイントです。見積書に「シリコン塗装 一式」といった曖昧な記載しかない業者は要注意です。

同じ「シリコン塗料」というカテゴリでも、メーカーや商品によって性能も価格も全く異なります。信頼できる業者は必ず、「日本ペイント社 パーフェクトトップ」のように、どのメーカーの、何という商品を使うのかを明確に記載します。ここが曖昧だと、質の低い塗料を使われてしまうリスクもあるため、必ず確認しましょう。

塗料の「グレード」や「性能」について丁寧な説明はあるか?

「これはラジカル塗料です」という説明だけで終わっていませんか?

なぜその塗料をおすすめするのか、その塗料にはどんなメリットがあり、どのくらいの耐久性が期待できるのかを、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれる業者を選びましょう。あなたの質問や不安に真摯に答えてくれるかどうかが、信頼できる業者を見極めるポイントです。

あなたの「希望」や「悩み」をしっかり伝えたか?

「夏が暑い」「カビが気になる」「とにかく長持ちさせたい」などあなたが外壁塗装に期待することは、最初にしっかりと業者に伝えましょう。

業者任せにするのではなく、あなたの想いを伝えることで、業者はその悩みを解決するための最適な塗料を提案してくれます。「こんなこと言ってもいいのかな?」と遠慮する必要は一切ありません。あなたの理想の住まいを一緒に作ってくれるパートナーとして、何でも相談してください。

複数の業者を「比較検討」しているか?

初めての外壁塗装で、1社だけの見積もりで決めてしまうのは非常にもったいないことです。できれば2~3社から相見積もりを取り、提案された塗料の種類、価格、そして担当者の対応などを比較検討しましょう。

他社の提案内容を知ることで、提示された価格や工事内容が適正なのかを客観的に判断できるようになり、ご自身が心から納得できる業者を選びやすくなります。

その塗料を使った「施工実績」は豊富か?

どんなに優れた塗料を選んでも、それを塗る職人の技術が未熟では、塗料本来の性能を100%引き出すことはできません。

提案された塗料を使った施工事例がホームページなどに豊富に掲載されているかを確認しましょう。特に、お住まいの地域での実績が豊富な業者は、その土地の気候や環境を熟知しているため、より安心感があります。

プロタイムズ神栖大野原店で外壁塗装のお見積りを

この記事では、外壁塗装の成功を左右する「塗料」について、その種類から性能、価格、そして後悔しないためのチェックポイントまで、プロの視点で網羅的に解説してきました。

「ラジカル」や「無機」といった言葉の意味や、初期費用だけでなく長期的な視点で考える「ライフサイクルコスト」の重要性など、塗料選びの地図となる知識が手に入ったのではないでしょうか。

しかし、たくさんの知識を得た今だからこそ、「じゃあ、結局うちの壁の素材や環境には、どの塗料がベストなんだろう?」という、より具体的な疑問が生まれているかもしれません。その最終的な答えを見つけ出し、あなたのご自宅にとって最高の選択をするためには、やはり経験豊富なプロの診断とアドバイスが不可欠です。

私たちプロタイムズ神栖大野原店では、お客様一人ひとりのお住まいの状態をプロの目でしっかりと診断し、ご予算やご要望に合わせた最適な塗料プランをご提案します。「この記事を読んで、この機能を持つ塗料が気になっているんだけど…」といったご相談も大歓迎です。

ご相談からお見積もりまではもちろん無料。しつこい営業は一切いたしませんので、まずはあなたのお住まいに関するお悩みやご希望をぜひお聞かせください。

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